大判例

20世紀の現憲法下の裁判例を掲載しています。

最高裁判所第二小法廷 昭和25(ク)133 決定

主 文

本件抗告を却下する。

抗告費用は抗告人の負とする。

理 由

最高裁判所が抗告に関して裁判権をもつのは、訴訟法において、特に最高裁判所

に抗告を申立てることを許した場合に限られる。そして民事事件については、民訴

四一九条ノ二に定められている抗告のみが右の場合に当ることは当裁判所の判例と

するところである(昭和二二年(ク)第一号同年一二月八日決定参照)。従つて、

最高裁判所に対する抗告申立には同四一三条は適用がなく、その抗告理由は同四一

九条ノ二よつて、原決定において法律、命令、規則又は処分が憲法に適合するかし

ないかについてした判断を不当とするものでなければならない。ところが、本件抗

告理由は、違憲の文字を使用しているが、結局訴訟法規の解釈適用の違法を主張す

るに帰着し、実質上憲法違反の主張に当らないことは、抗告理由自体により明らか

であるから、本件抗告を不適法として却下し、抗告費用は抗告人の負担とすべきも

のとし、主文のとおり決定する。

昭和二六年一〇月二七日

最高裁判所第二小法廷

裁判長裁判官 栗 山 茂

裁判官 小 谷 勝 重

裁判官 藤 田 八 郎

裁判官 谷 村 唯 一 郎

- 1 -

自由と民主主義を守るため、ウクライナ軍に支援を!